2008年10月20日
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北沢川 松原支流 明大前暗渠の経路の終着点はどこか・謎と発見の話

Written By: 川俣 晶連絡先

 まず良く分からない話から。

 以下のようなメッセージが送られてきました。」

Subject: 興味深い水路跡と出会える下高井戸駅、松原駅、東松原駅の三角領域

Keyword: 【▲→川俣晶の縁側→歴史と文化→下高井戸周辺史雑記】

URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20080728165129

名前:

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本文:

明大前駅近くにて消滅した、と書かれていますが、その水路は基本的には京王井の頭線の脇を通り、明大前駅のホーム部分では上下線の間を通っています。(今はふさがれていますが)昔、理由はわかりませんがそこからだけ水があふれ出て、井の頭線が運休したことがあります。そこから先はわかりません。

 しかし、上記URLのページに「明大前駅近くにて消滅した」とは書いていないし、そもそもこの水路の終着点の確認作業を自分はやっていません。

 真意を聞こうにも連絡先が何も記されていません。

 だから、名乗らないのはダメなのだと口を酸っぱくして言っても、通りすがりの人には効果もないか。

 とりあえず、現在の明大前駅は北沢川支流の1つの水源地であり、川が流れていた谷地を井の頭線が通っているという状況から考えて、おおむね妥当な内容を記述した情報だとは思います。おそらく、そこが水源地で「その先」は無いでしょう。

 ここで記した対象は、おそらく世田谷の川探検隊さんが記す北沢川 松原支流 (きたざわ-がわ まつばら-しりゅう) 明大前暗渠だと思います。しかし、このページの記述と上記の文はどうも噛み合いません。

 上記のメッセージは昔の状況を記述したもので、現況の説明ではないかもしれません。

下水道台帳に載っていた §

 さて、ふと思いついて「最終兵器」東京都下水道局の下水道台帳をを開いてみると、見事にこの水路の経路が「公共溝渠 開渠」として余すところなく全て記載されていました。なんと、以前「ここで行き止まりかな」と思った箇所がどうつながっているのかまで分かりました。

 この水路は、明大前駅南の踏切のやや南を東から西に越えた後、しばらく井の頭線の線路に沿って北に向かいます。しかし、レオパレス イキ明大前あたりで線路脇から離れその後直角に曲がって道路に突っ込んでそこで終わります。

 これだけの情報があれば、見に行くことも楽々可能です。

 さて、これが現況であることはほぼ確実だろうと思います。逆に、本来の水路の経路がこの通りではない可能性も高いと思います。

追記 §

 続きは「北沢川 松原支流 明大前暗渠の終着点を確認・そして明大前「富士見橋」の発見」に書きました。

下高井戸周辺史雑記